iPhone 16 Proレビュー|2026年、なぜ17 Proを見送って型落ちの16 Proを買ったのか

先に結論
- iPhone 17 Proを見送った具体的な理由がわかる
- 16 Proと17 Pro、無印17の違いがわかる
- チタニウムからアルミへの変更と、値上げの実際の金額がわかる
- 型落ちになった16 Proを今から手に入れる方法がわかる
iPhone 17 Proに買い替えるか迷っている人、iPhone 16 Proを今から買おうか考えている人、チタニウムの質感が好きな人、3〜4年に1度しか買い替えない人におすすめです。
時は2025年9月。iPhone 12 Proのバッテリーは、そろそろ限界を迎えていました。2022年7月から3年と少し使った頃でした。
次もPro系にするつもりでいました。写真をよく撮るので、カメラは妥協したくなかったからです。ちょうどiPhone 17 Proが登場するタイミングでもあり、当然そちらに行くものだと思っていました。
ところが、発表された実物を見て、私は16 Proを買うことに決めました。17 Proが発表された直後に16 Proを買おうとして買い逃し、実際に買い替えられたのはさらに半年以上先になったことは後述しますが、とにかく私は1世代前のモデルを買うことにしたのです。
なぜ最新のProではなく型落ちを選んだのか、そして実際に使ってみてどうだったのかを書いていきます。
前提:私は3〜4年に1度しか買い替えない
まず自分の使い方を書いておきます。毎年買い替える人とそうでない人とでは、同じ製品でも判断が変わるからです。
私は気に入ったモデルを3〜4年かけて使い潰すタイプです。実際、12 Proは4年近く連れ回しました。
この買い方だと、スペックの世代差も大切ではありますが、「4年間、毎日気分よく見て触っていられるか」のほうが効いてきます。一見非合理でも、毎日使うものが自分の気分を上げてくれるかどうかは、思っている以上に大きいのではないでしょうか。
iPhone 17 Proを見送った理由
1. 背面のツートンを受け入れられなかった
最大の理由はデザインです。17 Proの背面はアルミとガラスに分かれていて、同系色でまとめられてはいるものの、質感が大きく違うためはっきりツートンに見えます。
背面のツートンが、なんとも、、、
私はもともとツートン否定派です。iPhone 4sが初めて使ったスマートフォンだったことによる特別な思い入れからかもしれませんが、iPhoneのデザインとしてはあのiPhone 4/4sのスタイルを至高だと思っていて、5/5sが出た時に、背面のツートンがイマイチだと感じていました。17 Proのそれは、5とは比べ物にならないくらい主張してきます。
懐かしの5s
加えて、りんごマークが下に移動しました。カメラ部分が大きくなったぶん、ロゴがガラス部分の中央に収まる形になり、本体全体で見ると中心からずれています。ここも私には受け入れがたい変更でした。(お前の好きなiPhone 4sもリンゴマークは中心にないぞ!というご意見、ごもっともです。個人的にはMagSafeが導入されたことで、ある程度リングの中心らへんにマークが来ないとなんだか違和感を覚えるようになったと考えています。MagSafe対応の半透明ケースなどはもろにMagSafeのリングでぐりっと囲まれるので。)
エッジが少し丸みを帯びた点も、ややマイナスです。握りやすさは上がっているはずですが、初めてのスマートフォンが4sだった人間としては、角張りデザイン+背面全面ガラス+側面は堅牢な金属(4s、12 Pro〜14 Proステンレス、15 Proと16 Proはチタニウム)のデザインが好みゆえ、角張っているほうが好きなのです。ここは上記と比べると瑣末な問題ではありますが。
君、デザイン完璧すぎないか?
2. カメラの肥大化は気になる…しかしここは一応許容
カメラ部分が横一列のバー状に肥大化した点は、巷ではめちゃくちゃ叩かれていた、というか酷評の中心はこちらで、確かに気にならないかと言われたら気にはなるのですが、私は個人的には好意的に解釈する余地はある変化だと思いました。
理由は2つあります。1つ目は、背面を下にして置いたときの安定性です。片側だけが出っ張っていると机の上でコトコトしますが、横一列ならそれがなくなりそうです。
2つ目はフラッシュの位置です。16 Pro以前はフラッシュがカメラのすぐ隣にあり、カメラユニットをすっぽり覆うカバーガラスを付けているとフラッシュの光がカバー全体に回ってしまい、今ひとつな写真になることが多くありました。17 Proではフラッシュがカメラから離れたので、ここは素直に改善だと思います。
3. チタニウムからアルミになったのに、値上げだった
そして、私にとって一番大きかったのがこれです。
16 Proの筐体はチタニウムでしたが、17 Proは熱間鍛造のアルミユニボディに変わりました。Apple側の狙いは軽量化と放熱性の向上で、ベイパーチャンバーと組み合わせて熱を逃がす設計だとされています。技術的な合理性は理解できます。
問題は価格です。数字を正確に書いておくと、16 Proは128GBが159,800円、256GBが174,800円でした。17 Proは最小構成が256GBになり、179,800円です。つまり同じ256GB同士で比べると5,000円の値上げということになります。
金額の幅としては、たしかに大きくありません。ただ私が引っかかったのは、素材がチタニウムからアルミに変わったのに、値下げではなく値上げだったという点でした。
しかも私は、チタニウムの質感に惹かれてApple Watch Ultra 3を買ったばかりでした。17 Proが出たら奮発してナチュラルチタニウムで揃えて数年戦うぞ、と意気込んでいたわけです。そのチタニウムが、消えました。
4. ブラックがなかった
もし17 Proを選ぶとしたら、ツートンがかなり目立たなくなるであろうブラックがあれば、もしかするともしかしました。
しかし17 Proのカラーは、コズミックオレンジ、ディープブルー、シルバーの3色です。ブラックの設定はありません。ディープブルーは黒ではなく紺で、ツートンを隠してはくれません。ここで完全に、見送らざるを得なくなりました。
これなら全然あり
5. 値段そのものが、手の届く範囲を超えつつある
ビジュアルの話ばかり書いてきましたが、性能の進化はもちろんあるはずです。CPUもカメラも放熱も、17 Proのほうが優れているのは分かっています。
それでも手が出なかったのは、値段の進化のほうが著しいと感じたからでもあります。今は超円安で、iPhoneの価格そのものがとんでもないことになっています。
3〜4年使う前提なら、次に買い替える頃には円安が少し落ち着いて、それなりの値段に戻っているかもしれない。そんな期待もありました。もっとも、円高になる見通しが立っているわけでもないので、これは捕らぬ狸の皮算用かもしれません。
iPhone 16 Proと17 Proの違い
ここまで書いてきた論点を、表にまとめておきます。
| 項目 | iPhone 16 Pro | iPhone 17 Pro |
|---|---|---|
| 筐体の素材 | チタニウム | アルミニウム(熱間鍛造ユニボディ) |
| チップ | A18 Pro | A19 Pro |
| 望遠カメラ | 12MP・光学5倍 | 48MP・最大8倍 |
| カラー | 4色(ブラック/ホワイト/ナチュラル/デザート) | 3色(オレンジ/ブルー/シルバー) |
| 最小構成 | 128GB/159,800円 | 256GB/179,800円 |
| 256GBの価格 | 174,800円 | 179,800円→194,800円 |
※16Proは販売時の値段を記載
※2026年7月18日にiPhoneが一斉に値上げされました。17 Proは194,800円となりました。
こうして並べると、17 Proが「良くなっていない」わけではないことが分かります。チップも望遠カメラも順当に強くなっています。私が引っかかったのは、あくまで素材と価格の関係、そして見た目の話です。
無印のiPhone 17も候補でした
17 Proの話ばかりしましたが、無印の17も候補として存在していました。
無印17は隙のないモデルです。無印として初めてProMotionに対応し、最大120Hzで動きます。これまで無印の弱点だった部分が埋まったわけで、かなり強い。
それでも選ばなかったのは、やはりカメラ性能が欲しかったからです。加えて、チタニウムが欲しかった。この2つはProにしかありません。
もう1つ、120Hzにすると電池の消費が激しいというレビューを見たことも、少しだけ無印17の評価を下げました。(なお無印17の120Hzは初期設定では有効になっておらず、設定で切り替える必要があるようです)
iPhone 16 Proの主なスペック
どうやって16 Proを手に入れたか
ここが今回、一番の山場でした。
17 Proが発表された直後、16 Proの在庫はすごい勢いで消滅していきました。私は見事に乗り遅れました。
Amazonなども狙ってはいたのですが、絶妙に高い。それなら公式の整備済み品のほうがどちらかというと信頼性も高いだろうと考えて、在庫が出るのを今かと待ち受けました。そうしてどうにかナチュラルチタニウムの256GBを確保したのが、2026年5月です。
容量については、写真は適宜PCへ逃がす運用にしているので256GBで足りています。
使ってみて良かった点
1. 4sから続くデザインの、集大成のような質感
これを求めて買ったので当然ではありますが、質感とデザインは完璧だと思っています。
使っていて感じるのは、これは4sから続いてきたiPhoneのデザインの集大成なのではないか、ということです。一旦6~11あたりで路線変更していますけど、12から戻ってきた形ですよね。カメラは性能の進化とともにかなり出っ張っているので、4s時代のような綺麗なツライチではありませんが、それでも何となく共通した高級感と剛健さを感じます。
今思えば4sは、背面ガラスとステンレスフレームという、現行のPro相当の素材を使っていました。そもそもグレード分けされた別モデルがなかった時代の話です。あれをノーマルモデルでやっていたと考えると、なかなかすごい。
そして17 Proからは、良くも悪くも1つ別のステージに進んだように感じられます。今後に期待したいと思います。
シンプルに美しい
2. 12 Proからの4世代ジャンプは、シンプルに革命
私は12 Proからの乗り換えなので、4世代ぶんの進化を一度に受け取っています。
中でもUSB-Cは、やはり使いやすい。充電もデータのやり取りも、他の機器と同じケーブルで済みます。手持ちのケーブルについてはCIO フラットスパイラルケーブルのレビューに書きました。
3. 発熱は、言われているほどではない
16 Proは発熱がやばい、という話をよく耳にしていました。買う前は少し不安だった点です。
実際に使ってみると、スマートフォンのゲームをしてもそこまで強い発熱は感じません。もちろん夏のこの時期に屋外で長時間ゲームをすれば(Pokémon GOなどですね)それなりに熱を持ちますが、恐怖を感じるほどではありません。
4. 1世代前でも、普段使いで困る場面がない
型落ちを買うときに一番心配なのはここだと思いますが、普段使いで困ることは全くありません。カメラの画質も綺麗です。
結局のところ、1世代の差が日常の体験を左右する場面は、少なくとも私の使い方では出てきていません。
5. やっぱりApple Watchと色を揃えられて嬉しい
しょうもないこだわりであり、どうせ色と素材揃えてもiPhoneにはケースをつけるじゃないか、と言われればぐうの音も出ないわけではありますが。
毎日使うものなので、気に入ったものを、なんとなく少し気分が上がるというような形で所有することは、一定の利があると思っています。ほら、神は細部に宿るって言いますし。。。
気になる点
正直に書いておくと、1つあります。カメラコントロールです。17シリーズにも搭載されているので16 Proの弱点というわけではないですけどね。
16シリーズから搭載された目玉機能のはずなのですが、まだあまり使いこなせていません。結局、シャッターもピント合わせも画面のタップでやってしまっています。
うまく使えるといいのですが、今のところ少しもったいない状態です。慣れの問題なのか、私の撮り方に合わないのかは、もう少し使ってから判断したいと思います。
今から16 Proを選ぶのはアリか
結論としては、十分に選択肢として成立すると思います。
すでに新品の販売は終わっているモデルですが、公式の整備済み品は入荷のタイミングがあります。Amazonなどで在庫の融通を狙う手もあります。私自身が、まさにその方法で手に入れています。
ただし、待つ覚悟は要ります。私も在庫が出るのを待ち構えて、ようやく確保できました。今すぐ確実に欲しい人には向きません。
どんな人におすすめか
- チタニウムの質感が好きな人。17 Pro以降ではもう手に入りません
- 背面のツートンやりんごマークの位置がどうしても気になる人
- 3〜4年かけて1台を使い潰す買い方をしている人
- カメラ性能は欲しいが、最新世代の価格には手が出ないと感じている人
逆に、向かないと思う人
- 今すぐ確実に新品を手に入れたい人。在庫の巡り合わせ次第になります
- 毎年買い替えて、最新の性能を追いかけたい人
- ゲームや動画編集で端末を長時間フルに回す人。放熱設計は17 Proのほうが有利です
iPhoneまわりで使っているもの
本体の話をしたので、周辺機器もまとめておきます。それぞれ個別にレビューを書いているので、気になるものがあればどうぞ。
- TORRAS のiPhoneケース:12 Proから16 Proまで使い続けているMagSafe対応ケース
- 私のMagSafe環境まとめ:ケースから充電まで、MagSafe周りの全体像
- Belkin WIZ017:iPhone・Apple Watch・AirPodsをまとめて充電するスタンド
- Anker Nano Power Bank:貼り付けて持ち歩くMagSafeモバイルバッテリー
- MOFT 8-in-1多機能スタンド:スタンド・リング・カード収納を1枚で
- CIO NovaPort QUAD II:有線の急速充電はこれ
- CIO フラットスパイラルケーブル:磁力でまとまるUSB-Cケーブル
まとめ
16 Proを選んだ理由を並べてみると、そのほとんどがデザインと素材の話でした。性能で1世代ぶん遅れているのは分かっていて、それでも4年付き合う相手として、私はこちらを選んだということになります。
ナチュラルチタニウムの16 Proを、これから3〜4年使っていくことになります。次に買い替えるとき、iPhoneがどんな姿になっているかは分かりません。そのときもまた、同じように悩めたらいいと思っています。



